2020年も4月に入りました。新年度の始まりですね。
学生の皆さんは今日から新学年です。
新小学生、新中学生、新高校生、新大学生、新社会人になった人も多くいるでしょう。
志正塾としても、初めての新年度です。(阿蘇塾時代から数えると南阿蘇はもう3年目になりますね。)
今年度はコロナウイルスのパンデミックで、スタートから不安でたくさんの方々も多いと思います。
事実、大都市ニューヨークやベルリンではロックダウンが行われ、ゴーストタウンのような状態で、日本でも、学校の休校の延期、部活動再開の延期など、見通しが立たないことばかりです。
ただ、こんな時ほど考えなくてはならないことがあります。
このコロナウイルスの影響で、自分たちの状況が、今後の社会の動きがどのように変化する可能性があるか、ということです。
塾のブログなので、学生向けに書きます。
今、コロナウイルスで考えなくてはいけないリスクとして感染リスクというものがありますね。
感染を防ぐためにどうすれば良いか、という議論が日夜行われている状態です。学校の休校とかもその一つです。メディアではほとんどがこの話題ですね。
しかし、もう一つ考えるべきリスクがあります。
それは経済的なリスク、つまり学生で言えば、就職氷河期がまた来る恐れがあるということです。
今回の騒動で、多くの企業が倒産することや、事業の縮小が考えられます。
勿論、外出の自粛による売上の低下によるものです。
今の感染状況を見る限り、今後は今よりも自粛ムードが高まり、政策として外出禁止令などが出される可能性もありますからね。
売上が低下した企業がとるべき策は、撤退か人員削減です。失業者が増えます。実際にアメリカでは、3月15日~21日までの1週間で、328万人の人が失業申請をしたそうです。世界恐慌時に匹敵する恐れもあると言われていますね。
日本でも感染者が増えてきました。もしかしたら、日本でもロックダウン(都市封鎖)が行われるかもしれません。
しかし、そんな時だからこそ、私たちは学ばなくてはいけません。
大変な時期になるかもしれないからこそ、そのピンチを乗り越えるための知恵を持っておかなくてはいけません。
自分のこととして考えてみてください。
もし何も考えずに高校、大学を卒業したときに就職先がないかもしれない未来を。自分の周りの人たちがそうなってしまうかもしれない未来を。
良い高校、良い大学に行くことも大事です。ただそれと共に、多角的に物事をとらえる力や、論理的に物事を考える力も必要となってきます。自分は何が出来て、今何をやるべきかを考える必要があるのです。
新型コロナウイルスという危機はきっと去ります。似た特徴を持つSARSコロナウイルスが終息したように。
ただ、また同じような危機が来た時に、指をくわえて政府の対応を待つだけの人間になるのか、自分ができることを見つけて実行し、かつ、周りの困っている人たちを助けることができるのか。
それは今からのあなたたちの学びによって変化します。
AI技術の進歩もあって、ただでさえ先が見えない社会に、ウイルスの危機も相まって、見方によれば最悪な状況かもしれません。
でも打開できない状況ではありません。
あなた次第で必ず未来は素敵な一面を見せてくれるものです。
私もできる限りのことを伝え、できる限りの支援をします。
私たちが直面している事態は、考え方ややり方次第で乗り越えられるものばかりです。
大切なのは、一人で立ち向かおうとせずに、誰かの助けを得ること。
恥ずかしがらずに、分からないことを分からないと言い、素直な気持ちで学びを受けること。
私はそれを手助けするために塾をやっています。
これから新学年です。
一緒に頑張ろうね。