志正塾が集団指導を導入している理由

塾選びのポイントの一つとして、『授業形態』というものがあります。
所謂、集団指導なのか個別指導なのかというやつです。

現在のニーズは圧倒的に個別指導です。むしろこれからの時代はAI技術の発展に伴い、ICTを活用した塾というものが主流になってくるでしょう。

しかし、志正塾の中学生の授業形態は集団・個別指導という、集団と個別を併用したものです。基本的には集団も個別も受けてもらいます

ではなぜ今どき集団指導なのか。今回はその理由をご説明していきます。

集団指導と個別指導の違い(よく見るやつ)

 

調べたらたくさん出てくるのですが、まず、集団指導と個別指導の違いをざっくり上げていきたいと思います。

〇集団指導

カリキュラムがあるので、学び逃しが少ない
・周りと比較ができるため、競争が生まれやすい
・1:多数の授業なので、ついていけない生徒が出てくる
・周囲の塾に比べると安価である

〇個別指導

・自分の苦手分野をピックアップして学習ができる
・見てもらえる時間が長いので、わからないところを質問しやすい
・自分のペースで学習ができる
・周囲の塾と比べると高価になってしまう(多数の講師が必要になるため)

『集団と個別の違い』みたいにまとめているページがたくさんありますが、結局どこもこんな感じです。

確かに“学習塾のシステム”という面では間違ってはいないと思います。
各塾さんは「そのなかでもうちの塾は…」と自社PRをしていくような流れですね。

口先だけのICT導入塾

 

集団、個別とは別に、最近はもう主流となっているのがICTを活用した塾です。
つまり映像授業やAI学習と呼ばれるようなものですね。

基本的にはどこの塾でも、何かしら映像授業を取り入れていると思います。志正塾で言えば、スタディサプリです。

映像授業自体は、結構昔から存在はしていましたが、DVDでの視聴や、高額で契約をしなければならなかったりと、あまり普及はしていませんでした。近年では、動画サイトで無料で授業をやってくれる人や、映像授業の受講を安価でできるサービスが増え、一気に教育業界に広まりましたね。

今や、映像授業を提供するサービスは、日本の講師の中でも最高峰の講師の方が授業を行ってくれる上質なものとなっています。
なので、授業の質という面でとらえると、映像授業の活用は、今後の学習においてとても重要なポイントになってきます。

ICTを導入した塾というものが増えてきています。映像授業を使えば、講師を雇わずに、安価で質の良い授業が届けられ、塾側の手もかかりません。AI技術を使って弱点の把握等もできて、確かに教育業の理想論です。

映像授業やAI技術をつかった塾のメリットは

・授業を家でも見れて、何回でも見直すことができる
・質の良い授業を受けることができる
・授業の管理や弱点把握がしやすい
・受講料が安価である

といったところです。
これだけを見れば、集団授業と個別指導の良いとこ取りに見えますよね。
大人の考えならばこんなに素晴らしいものは他にないと考えることができます。

しかし、大事なところが抜けているんです。
相手は中学生なのです。

勉強に集中できない、何をから手を付けて良いのかわからない、なぜ勉強をしなくてはいけないのかわからない、どのような勉強法が効果があるのかがわからない、目標が持てていない、などの理由をもって塾に来ているのだと思います。

ただスケジュール通りに、ここが弱点だと言われたところの映像授業を見るという塾は、本当に勉強効率が良いのでしょうか。

まだ勉強のやり方や勉強する必要性を塾側が伝えていかない限り、それがわかっていない中学生のモチベーションが上がることはないと思います。
中学生は、漠然と勉強しないとなぁと思っているものです。そこになぜという問いかけや、映像授業の良い活用法を伝えることができて初めて、中学生は学習意欲が出てきます。

どれだけ質が良い授業でも、受け手側によって受け取れる量は変わってしまいます。

例えば授業の質が100だとして、受け手の聴く力が30だとすると、30しか受け取ることはできません。
映像授業を見せるだけでは、受け手の聴く力を向上させることは不可能なのです。

そういった塾の人は「映像授業なら家でも見れますよ」という話を良く言いますが、家で見ない(勉強しない)から塾に来ている人が多いと思います。
まずは、家で勉強する習慣のつけ方を伝え、実践させていくことや、家で勉強をするように促すことが先です。

志正塾が集団指導を導入している理由

 

中学生という時期は、子供というには失礼で、大人というにはまだ幼い、とても微妙な時期です。
やはり誰かがサポートしなければ生きていけないし、とはいえ自分の意志というものが出来て、干渉されすぎるのを嫌います。

そしてほとんどの中学生は、正しい勉強のやり方、テキストや映像授業の使い方を知らないまま成長していきます

例えば定期テスト期間中に、どれだけの中学生が<勉強のやり方を変えてみよう>とか<どうすれば成績が上がっていくか>というものを考えて学習しているでしょうか。

おそらく今までとやり方を変えずに、とりあえず頑張っている状態だと思います。今まで通りのやり方をしていれば、今まで通りの点数しか取れません。
これは大人でも子供でも同じです。

成長に必要なものは変化です。自分のやってきたことを分析して、自分のやり方を変えてみたり、考え方を変えてみないことには、成長は訪れません。

じゃあ生徒を変えればいい、と思うかもしれませんが、人を変えることはできません。人は自分の意志でしか変わることはできません。(だから強制はダメなのです。)皆さんも経験があるかと思います。「これやった方がいいよ」と人に勧められたけどなかなかできないことが。

しかし、人を変えることは不可能でも、自分で変わるための手助けをすることはできます。私は集団指導で、勉強ももちろんですが、それよりも<効率の良い学習方法>であったり、<なぜ勉強するのか>という話をよくします。

これを個々で話してしまうと、「私にはできない」と思ってしまう生徒は、納得はしながらも、私が伝える勉強法を実践できずに時が流れてしまうことが多いです。でもこれはしょうがないことです。変わるのは怖いものですから。

これを集団で話すことによって、教室内のすべての仲間が共通認識として私の言葉を受け取ります。そして、その中の一人がその考え方に共感し、勉強法を実践していくと、「私にはできない」と思っていた生徒がそれに触発されて正しい勉強法や勉強量の確保をするようになります。

人前で一人でダンスをするのは怖いけど、何人かと一緒だったら出来たりしますよね。変化は怖いけど、皆やるなら私もやってみようと思えるものです。

そうしてやっとムーブメントが起きる、という仕組みです。
そのように、私は生徒たちが変わる手助けをするために集団指導を行っています。これが志正塾が集団指導を導入している理由です。

最後に

 

細かく話すとまだいろいろあるのですが、一番はやはり生徒が今後使えるスキルを身につけるためのカリキュラムです。

個別指導が悪いとか、映像授業が悪いわけではありません。
ただ、保護者さんや生徒さんから学校や他塾の話を聞くときに、システムだけは綺麗に見せて、土台がしっかりしてない教育が多いと感じます。

勉強はまずはマインドセットからです。ダメな生徒は一人もいません。人は変われます。一緒に良いマインドを形成していきましょう。

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