小学生のモチベーションって難しい

昨日は深夜遅くまで会議をしていました。議題は“小学生のルール化について”です。
付き合っていただいた先生方、本当にありがとうございました。

小学生で一番難しいのは、ゴールが明確でないことです。
中学生、高校生になってくると、入試や定期テストの成績アップという目的意識があり、点数が上がったらOK、上がらなければNGという明確な指標があります。

それに対して小学生は、そもそも本人たちの意志の中に目標を定めて塾に来る生徒の方が少数です。
なので、こちらが目的や目標を与える必要が出てきます。

誤解を恐れずにお話しすると、私は勉強をしたくない子供は塾に入れるべきではないと考えています。私が塾として、そういった生徒を受け入れるか受け入れないかは別として、勉強をやりたがらない子供は、塾に通っていても成果は出にくいからです。

これは小学生に限ったことではありませんが、『勉強をしたくない』と思うことは仕方がないことだとも思います。ゲームやスマホ、タブレットなど、現代は誘惑も多く、ほかの楽しいことが多いことも事実です。

しかしそれでも、“勉強をする”ということに対しての願望、つまり勉強は嫌いだけど『出来るようになりたい』とか『勉強をやっておいた方が良い』という気持ちがないのであれば、成果が出にくいのが現状です。

もちろん塾の中でも、なぜ勉強をする必要があるのかであったり、勉強の有用性を伝えることもしますが、それが効くかどうかは個人差があります。

このような勉強を促すことなどの何かをするきっかけを作ることを動機付けといいます。その動機付けの中には『内発的動機付け』と『外発的動機付け』があります。

両方その名の通りですが、内発的動機付けとは“自らの要因で生まれる”動機付けで、外発的動機付けとは“他社からの要因で生まれる”動機付けのことです。自ら興味を持ってやることは内発的、誰かからの報酬や懲罰、評価などで行動をするのが外発的といった感じです。

そして塾の立ち位置は、潜在的にやらないといけないことは分かっているけどできないような生徒への外発的動機付けになります。
こういった理由で、そもそも勉強をしたくない子供は効果が出ない可能性が高いということです。

 

では、勉強しない子供たちへの解決策はないのか、と言われるともちろんそんなことはありません。
小学生という時期は、中学生や高校生などと比べてまだまだゆっくりと時間をかけられる時期です。

そして、昨日の小学生のルール化についての会議は、そのような勉強をしたくないといった子どもたちのための会議でした。

私たちの使命(私が勝手に決めたことですが)として、【全員(生徒はもちろん保護者、先生たち、私に関わっているすべての人たちを)幸せにする】というものがあります。正直胡散臭いですよね。詐欺師みたい…

しかし、やらない善よりやる偽善という言葉もあります。どれだけそれが理想論だと言われても構いません。

なぜ勉強をするべきかをこちらが伝えるために、新たな施策を打っていきます。時代が変われば正解も変わります。正解などないと言って妥協案を出すのは簡単です。正解を追い続けて、人生が終わるときに「僕の人生は正解だった」と言えるような人になりたいと思います。

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