えんとつ町のプペルから学んだこと

『えんとつ町のプペル』と言う映画もしくは絵本をご存じでしょうか。

お笑い芸人キングコングの西野亮廣さんが描いた絵本が映画化され、2020年12月25日に公開されました。

この映画を見て私が思った感想と勝手なメッセージを綴っていこうと思います。あくまでも私が感じたことなので、西野さんが伝えたいこととは相違があるかもしれませんがあしからず。

この映画を一言で表すなら、『泣ける映画』なんてものではなく『体を震わせて泣ける映画』ですね。

物語はすごく単純明快で、『星』が見えない街で育った少年が、『星』を見るために奮闘し、結果『星』が見れたよ。というハッピーエンドな物語。

これだけ見ると、すごく駄作なように見えますが、実際どんな有名映画もこんなものですよ。超有名なリ〇グというホラー映画も、呪いのビデオを見たら死んじゃうよって話ですから。

ただ何がすごいって、その単純な物語の中のテーマが『人生』なんですよ。しかもただの人生ではなく、『挑戦することの大切さとそれが出来なかった人の葛藤、そしてそれを邪魔する人たち』を描いているというなんとも現代チックな物語で、心に訴えてくるんですよね。「お前はどうだ」って。

登場人物の誰かには自分を投影できるようになっていて、誰に自分を投影しても損をしないというか、未来を見せてくれるというか、おそらく最後にはもうちょっと頑張ってみようと思える映画だったなと感じています。

それはきっと、この映画には所謂悪者“みたいな”人はいるはいるのですが、誰が正解とか、誰が不正解と言うわけでもなくて、対立構造って感じではないことも理由の一つなのかなと考えています。

たとえば主人公(正式には主人公ではないらしいですが)のような夢をもって、時には誰かを裏切ったり責めてしまうこともあるけど、悪かったことは認め、諦めずに信じ抜く生き方もあれば、その一方で、主人公の生き方を本当はうらやましく思っていたけど、周りの空気感によりその生き方を諦めた人がいて、そのせいで主人公を攻撃してしまってた人が、最終的には主人公のために自分の夢も託して応援するという生き方もあり、すべてを肯定しているような映画だなと感じました。

1番最初に何かをやろうとする人も素晴らしいけど、2番目の素晴らしさも教えてくれる映画でもありました。2番目がいるから3番目4番目が生まれ、それが社会に広まるからです。

正直いろいろなフィクションを見てきて、嫌いなキャラクターが必ずいたのですが、このえんとつ町のプペルにはそれが出てこなかったことも驚きでした。絵にかいたような悪者がいた方が盛り上がるのに。

最後にこの映画を見て思ったことです。「誰の否定もせず良いものは良いと言って、自分がやるべきことをもっと頑張ってみんなを幸せにしよ。」

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