あなたは決断力があるほうですか。以前の私は決断をすることがどちらかと言うと苦手なタイプでした。というか、決断をすることから逃げていたという感じですかね。
何か物事を決定するためには頭を使わなくてはいけないし、普段頭を使わずに過ごしているので、とにかく疲れちゃうんですよね。なので、実は決断をするのを避けてしまう現象はとてもパワーのかかることなのです。みんなが決断が苦手なのもごく自然な話と言うことです。
じゃあ決断力がなくて良いかと言われるとそういうわけではありません。自分で決断したことと人に決められたことでは、やる気の有無はもちろん、何のためにどこまでやるかというゴールの設定も、責任の所在も変わってきます。人に決められたことは他責にできますからね。
ちょっと余談になりますが、人生だけでなく、遊びの中でも自分で選ぶという決断力は威力を発揮します。
例えば、もともと家にあったゲーム機もしくは親が買ってきたゲーム機で遊んでいる子供は、他のゲーム機が欲しくなります。自分で選んで買ってもらったわけではないので、あれも欲しいこれも欲しいという状態になってしまいます。
逆に、買うゲーム機を子供に考えさせたうえで選ばせた場合は、そのゲーム機でずっと遊びます。少し不満があっても、自分がやりたいと思って選んだものなので、自然と自責の念が浮かび、文句は言いません。
「いやいや、うちの子は自分で買ってと言ったゲームにすぐ飽きて他のゲームを欲しがりますよ」と言う人もいると思いますが、重要なのは、『考えさせたうえ』でと言う部分です。
〇〇くんが持っているから欲しいとか、広告で見たから欲しいとかその程度のことは『決断』とは言いません。ただ『欲』を満たしているだけです。
それを買うとどうなるのか、所謂メリットとデメリットを考える必要があります。子供の場合は親がメリットとデメリットの提示をしてあげると良いですね。
話はそれましたが、自分で選んで決断するということは、人生において超重要事項です。人任せにしていては何もかもが中途半端で、結局何をしたいのかわからない人生になってしまいます。
なので私たち教育者は、勉強を強制するだけではいけません。なぜ勉強しないといけないのか、なぜそのやり方をするのか、どういった学びが効果的なのかと言うのを生徒に考えさせ、答えを導いてあげる必要があります。
人を育てるというのは本当に大変なことだと思います。正論だけではどうにもならないこともあります。ただ、それでも私が塾で生徒を幸せにすると自分で決断したことなので、今後もより最適解を見つけていこうと思います。