教育と一括りにされることもありますが、学校の教員と学習塾の講師は全く別の職種であると考えています。ただ、私立学校の教員と学習塾の講師は近いかもしれませんが、今回は学校の教員=公務員の国公立の教員とさせてください。
学校の教員と学習塾の講師の一番大きな違いは、お金の出どころがどこにあるかというところにあると思います。
学校の教員は言わずもがな公務員であり、『給与は税金』です。つまり、国や都道府県、市町村などから出ていることになります。
もっと言えば、学校に通っている生徒の保護者達だけでなく、その地域に住んでいる人達が納めた税金なので、とても多くの人達からお金をいただいていることになります。
では塾はというと、通っていただいている生徒のご家庭から出ているので、『給与はご家庭からの月謝』ということになります。
「どっちもお金だから一緒じゃん」と思うかもしれませんが、やることは似ていたり同じ業務があったとしても、給与の出どころによって役割は全く異なります。
国や地域から給与が出ている学校に本来求められるのは『学習の平等性』だと私は考えています。なので、一番気を付けるべきは、贔屓をしないことであったり、社会に出た際に知っておいた方が良いマナーや常識を伝えることだと思います。
良く学校に文句を言う人、所謂モンスターペアレントという人がいますが、あれは大きな間違いをしていますね。もちろん教員に対して、いじめ問題や贔屓行為などの人として間違っていることがあれば、それを指摘するのは良いと思いますが、「うちの子を特別に扱え」的な言動とかは呆れますね。
勘違いしちゃだめなんです。教員は保護者に雇われているわけでも、保護者から直接給与を貰っているわけではないんです。実際に一番学校にお金を払っている人、つまり税金を納めているのは、たった数パーセントのお金持ちの方なんです。
まぁちょっと言いすぎましたが事実です。なので、もっと質の高い勉強をさせたければ塾に行けばいいし、部活動に不満があるならクラブチームに通わせればいいんです。自分で出資しているなら文句も言い放題ですから。
逆に塾は、自分の子供の分のお金は自分で払っているので、意見や希望は出来るだけ伝えるようにした方が良いです。むしろ自分もその一員くらいの熱量で来てもらった方が私は嬉しいです。
自分の立ち位置と相手の立ち位置を一歩引いて考えましょう。誰が何の役割を担っているのか。自分は何の役割を担っているのか。
難しいのは礼儀とかですかね。これって誰が教えるのでしょうか。そのくらい親がやれよっていう人もいるし、学校がっていう人もいますよね。
まぁ答えは両方なんですけど。家で挨拶などの礼儀を当たり前にしていても、学校のなかでその教えがなく、むしろ挨拶をしない先生がいるとか、しない生徒が多かったりしたら、環境に人は慣れますからね。
もちろん逆も然りで、学校でその指導をしていても、家でそんなんしなくて良いという教育をしていれば、子供は楽な方に流されますので。
ブログでは口が悪くなりがちの私です。きっと大っぴらに言ったら叩かれるのでしょうね。