成績の上げ方(結果の出し方)

塾に来る理由は『志望校合格』『テストの点数を上げたい』『学習習慣をつけたい』など様々あるかと思いますが、ほとんどの理由に共通することが『成績を上げたい』ということだと思います。

成績を上げる方法や成績が上がらない原因など、調べればたくさんの情報が出てくると思いますので、今回は、なるべくシンプルな根幹部分をお伝えできればなと思います。

まずは結論から

もったいぶらずに結論を先にお伝えします。成績を上げるための方程式は

目的×量×質=成績アップ!です。

そしてこれにはステップがあり、左から順番に考えていくとやりやすくなると思います。つまり、いきなり質を求めることは難しいということです。

よく「勉強のやり方がわかりません」という生徒がいますが、その中のほとんどの生徒は目的の明確性と勉強量が足りていません。

では次に、目的、量、質が必要な理由をお伝えしていこうと思います。

 

まず“目的の明確性”が必要な理由は、自分がどこを目指しているかによってやらなくてはならないことが変わり、やるべきことを絞り、やらないことを決めることが出来るからです。

やるべきことが大事なのはもちろんのことですが、やらないことを決めることも重要です。極端な話、100点満点のテストの中で60点取りたい人は、応用問題は捨ててしまって良いということです。

テストで6割取るためには、応用まで含めて3回問題を解くより、基礎のみを5回解く方が必要です。すべてをやろうと思ってわからない応用問題まで網羅するよりも、基礎の徹底をしましょうということです。

 

次に“量”の部分ですが、問題を解くためには解法や暗記物の定着が必要となりますね。何かを定着させるためには、一番効率が良いのが反復練習です。解く→やり直し→理解する→もう一度解く…といった感じです。

1度ですべてを理解し、解けるようになる人は基本的にはいません。たまにいますけどね。なので、自分の知識として定着するまで続けることが必要なのです。冒頭にもお伝えした通り、ここの試行回数が少ない人が圧倒的に多いです。

量をこなせるようになると、ある程度の点数を獲得することが出来るようになります。勘違いしてはいけないのは、量とは時間ではないというところです。例えば10時間勉強しようが、問題を1,2問しか解いていないのなら話になりませんよね。量を意識するときは、ページ数や問題数の試行回数で判断しましょう。

 

そして最後に“質”が出てくるわけですが、この質というのが学習効率を考えたときには一番重要なポイントとなります。

量をこなせばある程度の点数をとれると言いましたが、その反面「やったけど出来ない」ということを経験したことがある人も多いかと思います。

そこで意識するのが質です。質というのをもう少し噛み砕いて説明すると勉強のやり方という言い方になるかと思います。
『学校のワークを3周解いた』という事象を例とするならば、それをどのように解いたかが勉強の質の部分になります。

ただ解いて丸つけしたというのを3周解いたという人もいる一方、解いて間違えたものの解法理解をしてから2周、3周と解いていった人もいます。このどちらの方が得点につながるかは一目瞭然ですよね。もちろん後者です。

考えなければならないのは、ゴールからの逆算学習の効率化です。

ゴールからの逆算で言えば、点数を取るというゴールを設定するとして、点数をとれる勉強をしなければ意味がありませんね。問題集の答えを暗記すればテストで点数が取れますか?もちろん答えはNOですよね。なので、まずは自分の学習に対する姿勢が正しいかどうか判断しなければなりません。

学習の効率化は、どう楽をするかと考えがちですが、そうではありません。学習面の効率化は、いかにより多くの知識をより短時間で本番で使えるようにするかがを考える必要があります。

例えば、社会や生物分野等の暗記科目は知っているか知らないかの勝負です。それを得点するには反復練習が必要です。なので、何回もワークの解きなおしをすることは理にかなっているのですが、それって書く必要はあるでしょうか?

例えば『二酸化炭素』という字を10回書くのと、10回言うのでは、圧倒的に書く方が時間がかかります。今書きながら反復練習をしている人は、それを言うという反復練習に変えるだけで大幅な時間短縮になります。

書かないと不安だという人もいますが、言えるけど書けないものは練習が必要です。しかし、中学生以上にもなれば、言えれば書けるものの方が大半を占めているはずです。

 

今回は成績を上げるための話としてお伝えしてきましたが、これらのことは、社会人になってからも使えるスキルです。

自分が何をしたいのか、そのためには何をしなければならないのかという目的から考えて、それが決まれば最短距離で到達できるように訓練していきたいですね。

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