なぜ人は勉強しなければならないのか。と疑問に思う人はどのくらいいるでしょうか。私は学生時代は勉強が大嫌いで、勉強したくないから高校にも行きたくないというような学生でした。
この疑問を解決するには、一つの答えが全員の疑問解消にはならず、各個人それぞれの「勉強をする理由」を見つけることが必要です。自分が持っている目標や目的によって理由は変わりますからね。
では今回は勉強をする理由を2つお伝えできればと思います。
自分の価値を上げるため
勉強をするというのは、自分の価値を上げることと直結します。価値というのは場面や状況によって変わります。
例えば大学受験、高校受験を目標とする学生は『出題された問題の答えを導くことができる』ことに価値があります。今の入試制度がそうなっているからです。
一方営業職に勤めるとなると『数字(売上)を作ることができる』ことに価値があります。営業は売上を獲得するのが役割ですからね。
つまり、学歴を求めて受験をするという状況下にいる人にとっては、売上を作る力は価値がなく、営業職に努めているという状況下にいる人にとっては、決められた問の答えを導くことに価値は無いということです。
このように自分の価値は、場面や状況によって異なるわけです。なので、当然勉強する内容も異なります。自分の現状を見たときに、何をすれば自分の価値が上がるのかを見定めて、それについての勉強をすることが重要となります。
そして勉強をして結果を出していくことで、価値が認められ合格や昇進などの利を得ることが出来るということです。
人生を楽しくするため
勉強は人生を楽しくするためのツールのひとつです。「いやいや、勉強自体が楽しくないのに勉強したら人生が楽しくなるなんてありえない」と思う人もいるかもしれません。
では、今自分が楽しいと思っていることは何ですか?
ゲーム、テレビや動画、スポーツなど様々な楽しいことがあるかと思います。ではさらに、なぜそれを楽しいと感じると思いますか?少し考えてみましょう。
少し話はそれますが、私は仕事のことを考えている時間は楽しいと感じます。飲み会の場でも仕事関係の話をするのが楽しいです。これが良いか悪いかは置いておいて、これを変だと思いますか?
さて、質問ばかりを投げかけてしまいましたが、なぜ楽しいと思えるかの解答に移ろうと思います。それは二つの要因があると思っていて、1つはそれのルールを知っていて、それをするのが得意(楽)だから。もう1つが、それについて一生懸命になっているから。
1つずついきます。ルールを知らなければそれを楽しむことは出来ません。野球のルールを知らない人が野球を見たりやったりして最大限に楽しいと思うことが出来ますか。
野球をすることが好きな人は、ある程度のやり方を知っていて、人より上手である場合がほとんどです。なので、それをやることに優越感を感じることが出来るので好きになりやすいわけです。
しかし、「下手だけど野球が好きです」という人がいることも事実です。
それが2つ目の一生懸命やっているから、という理由です。一生懸命やっていることは、上手くできなかったとしても楽しいものです。
では、これが勉強で人生が楽しくなるのとどう関係してくるかというところですが、そのロジックはとても単純です。
勉強する→知っていることが増える→知っているので興味が出る→楽しい
と、こんな感じです。
具体的に言えば、雷が鳴ったときに光と音の速さを知っている人は「あ、〇メートル先に落ちた」ということを考えることが出来るし、英単語を知っている人は看板等に書かれている会社名とかを見たときに「あ、そういう意味が込められてるんだぁ」と気付くことが出来ます。
それの何が楽しいの?と思った人もいると思います。楽しいんですよ。好きなユーチューバーや有名人の情報を知ったときのように、ゲームでこうやったら上手くできるのかと知ったときのように。
知識を得るということは、視野を広げることです。視野が広がればいろいろな楽しいものに出会えるはずです。
勉強する理由が少しでも出てきた方は、少しずつでもいいので、知識を増やしてきましょう。