客観視して見えてくる必要なスキル

モノを判断するとき、私の脳内では何人かの自分が会議を始めます。現実世界で言えば1秒もないほどの短い時間ですが、その時間で様々な意見が飛び交っています。

こう書くと、ちょっと頭がおかしいんじゃないかと言われそうですが、実際に行われていないことくらいは私も分かっています。比喩ってやつです。その中でも隠喩の方です。

私は人によって話し方を考えて、変えています。なんか人によって態度を変える人みたいで嫌な言葉の印象ですが、これは皆自然とやっていることです。
例えば、子供と話すときと大人と話すときでは話し方を変えますよね。それと同じことをやっているだけです。

しかし私は恐らく、そのパターンが非常に多いです。正直、生徒対応でも多くのパターンを持っています。「生徒には平等に接しなさい」とよく言われますが、無理ですね。それをしてしまった方が状況が悪くなることを知っているので。

そもそも人にはそれぞれ違った性格があることを知っているのに、皆に平等に接するっておかしくないですか。正直怠慢にしか思えません。

生徒に合わせて話し方や話す内容も変えるのが、私たち教育者にとっては必要なことだと考えています。

 

私がこのスキルを身につけたきっかけは、『自分を客観視する』ことが出来ていたからだと考えています。

塾講師になり立ての私には、誇れる学歴もなく、何か成し遂げた成果もなく、まぁ一言で言えばパッとしない奴でした。
前々職の某個別教室の教室長をやっていた時も、周りは皆私より高学歴だし、前職で塾講師をやっていた人(私も新卒で1年やっていましたが…)など、勉強のスキルでは敵いませんでした。

正直私はラッキーでした。学歴がないし、自分のやり方という固定概念もなかったので、塾として求められていること、やらなければならないことを“生徒目線”“保護者目線”“会社目線”“社会の目線”などから考えることが出来ました。

例えば、勉強のやり方ひとつとっても、多くの先生は『過去の自分のやり方』を強要してしまっています。それが効率が悪いことを知らずにです。
他にも、『ただ管理の為や保護者が望んでいるからという理由だけで宿題を出す』人も非常に多いです。

たちが悪いのは、それを正しいことだと思い込んでいることです。
主観的にしかモノが見れない人が陥るバイアスというものです。

まずは自分を受け入れ、今の状況で何が求められているのか、何をすれば認められて成果が出るのかを客観的に考え、それをもとに自分がすることを考えることが重要です。

私もまだ足りないものだらけです。これは謙遜とかではなく、まだ欲しい知識がたくさんあるからです。

客観視するのが苦手な人は、まずは自分がどのような主観にとらわれているのかを知ることから始めると良いですよ。所謂自分の価値観というものですね。
価値観チェックというものがインターネット上にいくつかあるので試してみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です