今年度の中学3年生は、新型コロナウイルスの影響で学校が休校になり、夏休みの短縮、中体連は中止の中各部活動での活動再開、第1回共通テストの中止など、例年とは全く違うスケジュールで高校受験対策をすることが求められています。
今回のブログでは、今年の受験生がどれほどリスクを背負っているのか、そして、どのように受験対策を進めればよいのかを伝えてさせていただこうと思います。
今年の受験生のリスク
現在塾に通っていない生徒、もしくは、塾には通っているけど、まだ勉強に対しての意識が低い生徒が持っているリスクは大きく分けて以下の3つになります。
1、共通テストが1度しかない
例年であれば、9月と11月の共通テストを通して、正式に志望校を決めていきますが、今年はそれが1度しかありません。
1度のみの共通テストでしか志望校の判定を行うことが出来ないので、判断材料が少なくなり、結果として志望校の選定に迷いが出てくる可能性が高くなります。
さらに危険なのは、例年の中学3年生は、9月の共通テストを受けて、自分の志望校まであと何点必要だという明確な数値の指標をもらい、もっと努力する必要があるという現実を知ることで、やっと勉強のエンジンがかかる生徒が多いです。ただし今年はそれがありません。
それは単純に、勉強に向き合う時期が遅れることを意味します。9月から努力をした生徒と、11月から努力をする生徒では、前者の方が良い結果になることは明確ですよね。
2、1,2年生の総復習をする期間がない
こちらも例年であれば、9月の共通テストの範囲が1,2年生の内容なので、夏休みを利用して、1,2年生の復習に取り組むことになりますが、今年は夏休みが短縮されるため、復習に十分な時間を割くことが出来ません。
1,2年生の内容は、もちろんそのまま入試にも出ますし、主に3年生の英語と数学の学習内容にも大きく関わってきます。
では、11月の共通テストの前になったら1,2年生の総復習ができるかといえば、そうとも言えません。
例年の中学3年生は、夏休みという、学校の授業が止まっている時期だからこそ、復習に時間をかけることが出来たのです。
今年の受験生は、3年生の内容を学習しながら、1,2年生の復習を同時に行わなければなりません。
3、不確定要素が多すぎる
これは保護者の皆様も迷わせるものです。
部活動も、部や地域によって終了する時期が異なって、いつ終わるのかを未だに分かっていない生徒がいたり、高校入試自体の出題範囲も変更されるかも、というような話も上がっています。
このような不確定要素は、人の決断を鈍らせる要因となります。
例えば塾に入る時期が遅れてしまったり、今の時期に何の勉強をするべきかがわからなくなったり、結局すべてが中途半端に終わることも容易に想像が出来ますね。
今年の高校受験対策
では、このようなリスクを抱えながら、どのように受験対策をしていけば良いのか。
答えは明確で、上記に挙げたリスクを理解し、例年通り、やるべきことをやるのみです。
不確定な情報に惑わされたり、不安になったりする必要はなく、今年の受験生は皆同じ環境で受験をすることを理解しておいてください。
この危機は逆にチャンスであり、上記のリスクで皆がふわふわしている状態のうちに、自分がやるべきことをやっていれば、良い結果が待っていることは言うまでもありません。
もし自分一人ではどうしても勉強できない人は、今のうちにどこかしらの塾に所属することを強くお勧めします。
特に中学生は、勉強が大事だ、ということは分かっていながらもなかなか行動に移せない生徒がたくさんいます。
少し強制感をもってやらなければ、おそらくこのまま「明日から」、「今日もできなかった」と決断がどんどん遅れていきます。
とりあえずやらなくてはならない環境を、自ら作ってみてください。
自分一人で勉強できない人は、それが受験への第一歩となります。
最後に
「ピンチはチャンスだ」とよく言いますが、私は「ピンチはクイズだ」という方がしっくり来ています。
確かにピンチをチャンスに変えることが出来る人はいますが、チャンスに変える前には必ず<どのように乗り越えるか>というクイズが出題されています。
それの答えを出せなければ、ピンチはピンチのままです。
一緒にクイズの答えを出していきましょう。