誰が誰のためにどうしたいんだっけを考える

私たちは生きていくうえで、色々な組織に属して生活しています。
それは仕事だったり、学校だったり、部活だったり、習い事だったりと人それぞれです。

私は塾の経営をしているのですが、その中でとても興味深いことがあります。
それは、『やる気のない生徒』というものが存在するという事実です。
まぁ当然と言われればそこまでなのですが、なぜそこに興味を持っているかをお伝えできればと思います。

まず、塾という仕事について共通認識の確認をさせていただきますが、塾という場所は『成績を上げる場所』『志望校に合格させる場所』という認識で間違いないでしょうか。

もちろんそれを達成するために、どの塾も試行錯誤をしていると思います。
もれなく私たちもですね。
今回は一旦こちらの塾側のお話は棚に上げて、それを受講する生徒に関するお話です。

冒頭に書いた通り、受講する生徒の中には、すくなからずやる気がない生徒というものが存在します。なぜこれが興味深いかというと「誰が何のために来ているんだっけ」と思うからです。

おそらく今からいくつか挙げる項目は、ほとんどの人が共感できるかと思います。

・やらされている勉強と自らやる勉強では、自らやる勉強の方が効果がある
・成績を上げるためには、学習量が必要である
・成績を上げるためには、ただ問題を解くだけでなく、理解をすることが必要である

いかがでしょうか。これに異を唱える人はいないかと思います。
しかし、何度も言いますが、これを伝えて理解できていても『やる気のない生徒』は存在します。

これは、サービス業としての塾の特殊性によるものも大きいと考えています。
塾の何が特殊かと言えば、1つはカスタマーが(最低)2人存在することです。

ちなみにカスタマーとはお客様のことです。
そして塾には『保護者』というお金を出すカスタマーと、『生徒』というサービスを受けるカスタマーが存在するのです。

実は子供向けのサービスはほとんどこの形式なのですが、もう1つの特殊性が、塾に行くことを望んでいない生徒が多いということです。所謂、仕方がなく通っている生徒も多くいるということです。

私たち塾の仕事をしている人間は、タイトルのように「誰が誰のためにどうしたいか」を生徒に問いかけると同時に「やる気のない生徒も存在する」というのものを同時に理解しなければなりません。

言う分には簡単なのですが、実際には結構難しいんです。私もたまに「なんで自分の為なのにやらないんだろう」という考えが出てきてしまうことがあります。

私がまだ伝える技術がないだけなので、他責にせずに伝える技術を磨いていかなければと思った最近でした。

 

“誰が誰のためにどうしたいんだっけを考える” への2件の返信

  1. 動画も拝見しました。なんと素晴らしい塾(の先生)でしょうか。
    「言う分には簡単なのですが、実際には結構難しいんです。私もたまに「なんで自分の為なのにやらないんだろう」という考えが出てきてしまうことがあります。」
    たいへん興味深く拝読しました。ますますのご活躍お祈り申し上げます。

    1. 大村様
      今更の返信となり申し訳ありません。ありがたいコメントをありがとうございます。
      まだまだ精進の身ですので、自己成長と共に、生徒さん、保護者様に還元できるよう知識を付けていこうと思います。

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