方法論ではなく信念の問題という非ロジカルじみたロジカルな話

塾という仕事をやっていると、すごくもどかしい瞬間がやってきます。それがテスト期間です。

塾ではとてつもなく重要な期間なのですが、もちろん成績が上がる生徒もいれば、横ばいもしくは下がってしまう生徒もいます。

まぁそんなものでしょうと思われるかと思いますが、なぜ成績が上がらない生徒が出てくるのか。今回はそれを掘り下げていこうと思います。

成績が上がらない生徒はと聞かれると、様々な原因が考えられますが、今回焦点を当てるのは塾に行っているのに成績が上がらない生徒です。

つまり今回の定義は、『勉強をしているor成績を上げたいのに成績が上がらない生徒』になります。勉強を全くしていないとか、無関心な生徒は除くということです。

塾に来ている以上、成績を上げるために来ているということに関しては同意している程で進めます(成績上げる気がない塾生もいるとの噂ですが…)。

ほとんどの塾では、定期テスト対策というものがあります。読んで字のごとく、定期テストの対策ですね。

定期テスト対策があるということは、全員が成績を上げるためのプログラムを遂行しています。またそれにプラスして、どのような勉強法が効果的かを伝えてくれる塾もあるでしょう。

理屈的に言えば、これで全生徒の成績は上がるはずです。しかし、やはり成績が上がらない生徒が出てきます。

これはなぜなのか。答えは単純で、『信念の違い』です。簡単に言えば『本気度』というやつです。

結局感情論かよ、と思われる方もいるでしょう。実はこれは単なる感情論ではなく、ロジカルな話です。

例えば社会の単純暗記一つを例に考えても、【学校のワークを覚えるまで何度も繰り返し解く】というミッションを全員に与えたとしたら、同じミッションなのに本気度の違いで効果に違いが出てきます。

脳は重要なものは記憶して、そうでないものを忘れるようにできています。というか、基本的には出来るだけ忘れようとしていると言った方が近いかもしれません。

なので、1回目で全部覚えるつもりでやる人、つまり本気度が高い人はたとえ1回では難しかったとしても、3,4回もやれば脳が記憶してくれます。

しかし、どうせ1回では覚えられないし、何回もやればいずれ覚えるんでしょ。と思いながらやる人、つまり本気度が低い人は、何度反復しても覚えることができません。

これは本来、反復することで脳に重要なものだ、と認識させるというものですが、後者の場合では重要なものだという認識にならないがために起こる現象です。

そして、この本気度というものだけは、私たち塾講師の力だけではどうすることもできません。
このもどかしい気持ちを解消できるように、モチベーション管理に努めている今日この頃です。

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