最近考えていることの一つとして、現代に生きる我々人間は理想を追い求めすぎなのではないかというものがあります。
結構大きな話題っぽく書きましたがすごくシンプルな話題で、意識だけ高い系の人が多いなぁと感じている次第です。
目標は高いに越したことはないので、意識が高いことに対しては私は良いことだと思います。しかしそれで満足して、何の行動も起こさないのはやばいなと。
ここ10年でYouTubeやInstagramなどのSNSが普及して、色々な考え方に触れる機会が圧倒的に多くなってきましたね。
それによって、所謂成功者の話が誰でも聞けるようになって、とても良い時代になったなと思っています。
しかしそれがゆえに、答えのみを求めてしまう人が多くなっているのが上記で述べた私の疑問につながるのかなと思っています。
物事には何事にも背景があります。成功者と呼ばれている人たちの日課も、もともと持ち合わせている場合もあれば、何か理由があって習慣化したものもあるし、その人の環境だから出来ると言ったこともあります。
簡単に情報が得られるからこそ、答えの部分のみに飛びついて、その過程をすっ飛ばしてしまっている人が出てきてしまっているのだと思います。そしてその思考は、勉強や仕事に対する姿勢にも多大なる影響を及ぼしています。
例えば当塾では、暗記物は答えを見て良いという指導をします。今から長文でどのように生徒たちに伝えているかをずらっと書きます。正直見にくいと思いますが、ぜひ読解してみてください。
「暗記系の問題で1秒考えて分からないものは問題にバツ印を付けて、すぐ答えを確認して、オレンジのペンで答えを書き込みましょう。
暗記は反復して覚える必要があるので、バツ印を付けていくことで自分がわかっている問題と分かっていない問題の仕分けができます。
ただ、反復をする際に何度も答えを書いていくと時間がかかり、反復のペースが遅くなります。そこで、オレンジペンで書くことで、赤シートを使って答えを隠せるようにしてあげることで、何度もテストが出来、反復の回数も多くなります。
結論暗記には、反復の回数とそのスピードが重要だということです。」
私としては、最後に答えを出しているのでわかりやすい説明になっているのではないかと思うのと同時に、ほとんどの人が『反復が大事なんだな』と感じてくれると思います。
ただ、勉強が出来ない人は特殊なとらえ方をします。『答えを見ていいんだ』という部分しか聞いていません。
勉強以外でも、『お金は使わないと増えない』『楽しく仕事することが重要』という言葉の表面だけを切り取って、自分の都合の良いように解釈する人はたくさんいます。
そういった人が、すぐ目標までワープしようとします。
努力して自分の足でそこまでいかないと、ゲームの中ですらワープは出来ません。
現実世界ならなおさらです。成功者や指導者の言葉を聞くときは、表面だけを都合よくとらえずに、その人がなぜそう言えるのか、そこに行きつくには何をやる必要があるのかなどを考える癖をつけていきたいですね。