昨日は正しい勉強のやり方を知ることの必要性をブログに書きましたが、その中に『集中するためにはどうするか』という議題を例に挙げました。
例に挙げたはいいものの集中の仕方を記しておらず、投げっぱなしにしたままになっていたので、今回はそれを回収していこうと思います。
仕事柄、「私は集中力がありません。どうすれば集中できるようになりますか」という相談や悩みを良く聞きます。
まず前提条件として、ほとんどの人は集中力を持っていないわけではありません。集中力そのものは持っている可能性が高いです。
思い出していただきたいのは、自分が好きなことをやっている瞬間、おそらく時間を忘れて楽しめた経験がある人がほとんどだと思います。スポーツだったり読書だったり漫画やゲームなどであることが多いですかね。
その経験がある人は、集中力自体は持っています。では、なぜ勉強や仕事に集中が出来ないのか。それはとても簡単な話で、好きなものに集中しているとき、自分がどのように集中をすることが出来ているか分かっていますか?集中が出来ない人は、どうやって集中すれば良いのかを知らないのです。
自分が集中しているときは集中できる仕組みを使っていることが大多数です。分かりやすく例を挙げると、例えばテレビはずっと見続けられる人っていますよね。あれの構造を説明します。
テレビ番組には、大体CMが入ります。その感覚は1時間番組だったとして大体3~4回は入ってきます。そして、CMというものは番組の長さによってはいる時間が決まっていて、合計で番組時間の10%、つまり1時間番組の場合は6分間はCMが入る計算となります。
なので単純計算すると、1時間番組で3回CMが入るテレビの流れは[番組内容14分]→[CM2分]→[番組内容14分]→[CM2分]→[番組内容14分]→[CM2分]→[番組内容14分]のように集中してテレビを見る時間は区切られていることがわかります。なおかつ、人間がグッと集中できる時間は平均しておおよそ20分とされています。
つまりここから何が見えるかというと、テレビはCM2分が間に入ることによって、本編をずっと集中してみることが出来る仕組みが作られているということです。
さらに掘り下げると、CM時間、つまり休憩時間は2分間ほどの短いものでも、休憩とみなされ、集中力が維持できるということです。
これを勉強や仕事に組み込むことが出来れば、集中して勉強や仕事に取り組むことが出来るという仕組みです。
なぜこれが出来ていなかったというと、私たちの中には固定観念なるものがあるからです。『勉強は1時間くらい続けてやらないと意味がない』とか『休憩は10分程度取るべきものだ』とか。
根拠のない考えは捨てて理にかなった方法を試してみれば、最初の方こそ違和感があるかもしれませんが、誰でもある程度は集中して取り組むことが出来るようになります。
他にもいくつか集中の仕方は存在しますが、取り急ぎ今すぐにできることをご紹介いたしました。ぜひ効率的に最大限のパフォーマンスを出せるようになっていきましょう。