こんにちは。古川陽美です。
皆さん、「情報のアンテナを張れ」と言う言葉を聞いたこと、言われた事はありませんか?
私はこの塾に入って、しばしばこの言葉を言われてきました。アンテナを張っていることで、新しい視点に気づけるので改善点が見つかり、多くの情報を収集できるため、自己成長に大きく影響すると言われます。私も「アンテナが大事!」と思って張ろうとはしていたのですが、いまいちそのアンテナの張り方が分かっていない状態で、何となく「こんな感じかな…」と不安を残したままでした。ところが先日、ようやく「これだ!」というものを発見したんです。
最近、塾に来ている生徒でもやはり勉強に気が向かない生徒を見ます。勉強なんて面白いものと思っている人の方が少ないですから気が向かない気持ちも分かります。(「勉強を面白くしたい」と言う人は、ぜひ一つ前の代表のブログを読んでみてください。)
そのかなかやる気の出ない生徒のモチベーションを少しでも引き出せたらと、生徒と話をする際にどういう言う伝え方をするのか、「伝え方」についてここ数日考え込んでいました。するとその生徒に話しかける直前になって、急に「こう伝えたら良さそう」と思うものが降ってきました。実際に思い付いた伝え方を意識してみると、生徒側も少し心を開いてくれて、「今こう言う状況で悩んでいるんです」と思いを教えてくれました。
その時にようやく「アンテナを張るってこう言うことか!」と実感しました。今まで何となくでやっているつもりだったので、この発見が嬉しくてちょっとニヤニヤしていました。後から考えてみると、ここ最近「伝え方」について考え続けている間は、「伝え方」のアンテナが張られた状態だったので、知らず知らずのうちに情報を吸収し、蓄えて、取捨選択していたのかなと思います。自分にとって良い発見でした。
そこでもう一つ発見したことがありました。この「情報のアンテナ」、実は生徒も既にできていたんです。私さっき気づいたばっかりなのに…。さっきまで喜んでいたのですが少しショックです。
南阿蘇教室には、生徒が読めるように本が並べてあります。勉強に関する本や、考え方の本など色々ありますが、興味を持った生徒がペラペラめくってくれるだけでもいいなと言う感じで置いています。
すると、ある日一人の男子生徒が、「この本借りていいですか?」と勉強の本を借りて帰りました。その生徒は最近モチベーション下がってきてるみたいと少し心配していた所だったので、何か考えたことがあったのかなとしばらく様子を見ていました。彼は1日足らずでそれを読み切り、次の日から本に書いてあった内容を実践し始めました。すると彼から「先生、やる気戻りました!」と満面の笑みでの報告が。彼は、本から得た知識を使って自分自身でモチベーションを上げたんです。それから、彼は本から情報を得る事を覚え、どんどん塾にある本を読み進めては、自分の勉強の糧にしています。これは、彼が勉強のアンテナを張っているからこそ、本を読もうと考え、その中の情報を吸収することが出来たのだと思いました。
彼の様子を見てからか、その後勉強やモチベーションなどに悩んだら自然と本を手に取る生徒が増えました。そして、読んでは自分に必要だと思う情報を吸収し、実践しているのです。そして、友達同士で「この本よかったよ」とオススメし合って読み合っています。逆に私の方が生徒に感化されて読み直すようになりました。
生徒達には本当に申し訳ないのですが、中学生にそんなことができるなんて思ってもいませんでしたし、そこまで求めてもいませんでした。私が中・高生の時は、先生に言われるがままに素直に従ってればいいと思っていたので、自ら情報を仕入れに行くなんて考えたこともありませんでした。
ですから、生徒達すごいな…と心から尊敬しています。
中学生の段階から、情報の集め方を学び、そして必要な情報を自ら取りに行き、実践に移すことができるのは大きな力です。確実に将来にも役に立つことであるのは言うまでもありません。
この生徒達の姿を見て、アンテナを張るのは、いつからでも誰にでもできるのだと教えられました。今までアンテナを張ったことがない人は、まずは一つのことを意識的に考えてみるといいですね。その上で自らどんどん情報を集めに行って、情報集めの練習をしてみてください。そのアンテナが増えれば視野もぐっと広がるでしょう。もちろん勉強にもいい影響を及ぼしてくれます。
私も生徒に負けないように、多くのアンテナを張って情報を吸収し、自己成長と良い塾づくりに努めたいなと思った瞬間でした。