レスポンスって何だよ

こんにちは!南阿蘇校教室長古川です。

「レスポンス」

社会人になったらよく耳にする言葉ですよね。「返事や返答」「反応」「対応」といった意味で、「レスポンスが早い人は仕事ができる」と言われたりします。

今回は、そのレスポンスの中でも、会話におけるレスポンスをピックアップしてお話したいと思います。

私は、この塾に来て以来ずっと代表から「レスポンスをしろ」と言われてきました。会話の中で反応を示せと言うことです。

最初はレスポンスと言われてもよくわからず、なんとなく頷いてみたり、返事をしたりそんなものでした。それでも「レスポンスがないよね」と言われてしまいます。分からなくなって時に固まってしまうのですが、何も反応しないのは流石に良くないなと言うのは流石に分かります。じゃあとりあえず何か返しとくか!と適当に返していたら、それはそれでまた怒られるんです。

すると次は、うまく返そうと思ったりして色々と考えた結果、逆に何も言葉が出なくなり、また「レスポンスをしろ」と怒られ

「レスポンスってなんだよーーー!」って思ってたんですけど、最近ようやくちょっと分かった気がしています。

またまた生徒にヒントを頂きました。いつもありがとう!!

このレスポンスは大人だけでなく、学生であっても必要です。

学生のレスポンスのうまさは授業を受けるときの「聞く姿勢」に出ると思います。このレスポンス一つで講師側の授業のやりやすさ、生徒に対する印象も大きく変わってくるのです。

私たちは教える際に、生徒のレスポンスを意識します。理解できているか、それとも理解できずにいるか。表情を見ればなんとなく伝わりますが、レスポンスをしてくれる生徒とそうでない生徒では、やはりレスポンスをしてくれる生徒を見がちです。

だとすれば、仮に自分が理解できていなかった場合、無反応のまま悩んでいたら講師にスルーされてしまう可能性が高いのです。

また、レスポンスをしなということは意思表示がないため、「やる気のない生徒」と捉えられてしまう可能性だってあります。

結局何もわからないまま、授業は先に進んでいき、自分だけ取り残されるという悲しい状況になりかねません。めちゃくちゃ損してますよね。レスポンスさえしていればもっと貰えるはずだった情報をみすみす逃しているわけですから。

ここで、「でも発言するのは難しい」と感じた人がいるかも知れません。大丈夫です。ここで言う授業におけるレスポンスは、「発言すること」が全てではありません。もちろん、問いかけた質問に対しては答えてもらえると嬉しいんですけど、その他の場面でむやみやたらと発言されてしまうと授業も先に進めません。授業のテンポが崩れ、邪魔なレスポンスになってしまいます。結果として、積極的に授業に参加しているつもりであっても、自分が必要な情報をもらい損ねている可能性があります。せっかく頑張って授業を受けているつもりでも逆効果です。

じゃあどう言うレスポンスが良いのか。それは学生も大人にも共通して言える「相手に礼儀を示すレスポンス」だと思うのです。

例えば、授業中であれば、理解できたときは頷く、できなかった時は首を振る。そのくらいで十分です。何も全てを口に出してレスポンスを返す必要はないんです。どんな反応をしたら、授業を進めやすいか、そしてスムーズに授業を受けられるか、自分に必要な情報を無駄なく得られるかを考えてみると良いんじゃないでしょうか。授業をする側を思い遣ってみると、自然と自分にとっても有意義な授業を受けることができると思うんです。それが聞き手の礼儀だと思います。

これは、私がよく指摘される、会話のレスポンスも同じことが言えます。レスポンスは相手に対して、「あなたの話を聞いていますよ」というアピールで、「話をしてくれてありがとうございます」という意思表示になります。ただし、そのレスポンスもただ返していれば良いというわけではありません。頷くだけ、もしくは「はい」「そうなんですね」「なるほど」などとりあえずの言葉を繰り返しているだけでは、どうやら相手は満足しないようです。反応がないよりは幾分かマシでしょうけど、なんだか適当に聞き流されている感じがするようで、逆に話す気が失せてしまうかもしれません。

そこで、どう言う反応をすれば相手が心地よく話せるかを考えるのです。

とりあえずは相手の話に興味を示すことからですね。相槌を打ったり、共感を示すだけで、聞いてくれてるという安心感がありますから、話し手の話しやすさはグッと上がります。さらに、興味を持ったこと、疑問を感じたことを質問できると、この人にはもっと多くのことを教えてあげたいと思えるようです。

最初私は全く質問が浮かばなかったのですが、それは表面的な言葉だけを理解しようとしていて、実際自分が行動に移す場面を想定していなかったからだと気づきました。話を聞く際は、「自分だったらどうするか」を想定しながら聞くと疑問点が浮かび上がります。すると自分に本当に必要な情報をキャッチできるようになるのではないでしょうか。生徒の皆さんも、授業や話を聞く際に、実際自分が問題を解くとなったらどうするかを考えながら聞くと、必要な情報が入ってきやすいと思います。授業を聞くときはぜひ一緒に頭を動かして解き方を考えながら聞いてみてくださいね。

私もまだまだレスポンス下手くそなので、相手を思いやったレスポンスを意識し、聞き上手になりたいと思います。

皆さんも日常生活のいろんな場面を実践の場に変えて力をつけていきましょう!

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