こんにちは!南阿蘇校教室長古川陽美です。
「伝え方一つで人生が変わる」なんて言葉聞いたことありませんか?私は生徒に勉強法や、考え方を「伝える」ことが仕事ですので、とりあえず伝え方の本だったりを手に取ってみることがあります。そこには「伝え方は大事です!」と言ったことが羅列してあるんですが、本を読んでいた時の私は「大事なんだなぁ…」ぐらいしか考えていませんでした。
今回は、伝え方の本当の大事さに気づいた体験をお話ししたいと思います。
みなさんも日常生活を送っていると、相手に何かを伝えると言う経験をしますよね?親に送迎をお願いしたり、友達に勉強を教えてあげたり、好きな子に告白したり…?もちろん仕事をしている上でも、自分から何かを伝えなければならないと言う場面が出てきます。塾講師であれば、生徒に伝えることも日々の仕事ですが、講師間でも自分の意見を伝えるべき時があります。
私は、この「伝える」と言うこと、大学生までは得意だと思っていました。人と話すことは好きだし、塾でのアルバイトでも生徒とは仲がいいつもりでいたので、コミュニケーション能力は長けている方だろうと自信もありました。しかし、先日、伝え方を改めて考えさせられる出来事が起こりました。
南阿蘇校では、週に一回講師のミーティングを行っています。教室をよりよくするために、意見を出し合って改善策を探したり、情報共有をします。そこで自分の意見を発信するのですが、この時に、先ほどまで誇っていた自信はあっけなく打ち砕かれました…。「今日はこのことを伝えよう!」と思っていても、いざミーティングが始まると、相手に嫌われるのが怖いのか「何と伝えていいか分からない」「自分の考えが正しいか不安」と様々な言い訳を列挙して、結局相手に同調していました。もしくは、無難なところで折り合いをつけて、妥協案に落ち着いたりと言った状態です。こんな不毛なミーティングはありませんね。
流石に思っていることを出さないままじゃ先に進まない上に、時間を奪ってしまっているので、何とか意見を出すようにはしたのですが、それも、ただ意見をぶつけるだけでは、思うように相手に伝わらず、関係がギクシャクしてしまうという状況…。やはり相手に嫌な顔をされるのは怖いので、また中途半端な話し合いをしてしまう悪循環。自分の考えにも伝え方にも自信が持てず、このミーティングが憂鬱な時間になっていました。
ただ、このままでは教室の改善には繋がらない、生徒の満足度も上げられない。代表には怒られるばかり。代表のように、波風を立てずに相手にお願いを受け入れてもらうにはどうしたら良いのだろうと、伝え方についても考えましたが全く分からず…。どうしようもなく、縋る思いで代表に相談してみたところ、言われた言葉は、伝え方の極意でも何でもなく「お前の熱意が足りない」でした…。
意地悪だなと思いましたが、それでようやく覚悟が決まりました。「どれだけ嫌われても良いから、とにかく思いだけは伝えよう!」と意を決してミーティングに臨みました。ただし、気持ちだけはあっても伝え方は下手なままなので、案の定喧嘩勃発…(泣)。言い争いになり、言いたいことの言い放題。今まで溜め込んでいたものもぶつけ合い、私は涙と鼻水を滝のように流しながら何か必死に喋っていました。感情的になりすぎたので何を言ったかあまり思えていないのですが…(笑)。全く上手い伝え方なんてできませんでした。しかし、これが意外と効果があったようで、言いたいことを言い合えたことで今までの変なわだかまりが取れ、一つの方向を向くことができた気がしています。それ以来、意見を出しやすい関係性になり、もちろん喧嘩もありません(笑)
このミーティングを通して感じたことは二つ。
一つは、自分は伝え方がめちゃくちゃ下手くそだったこと。「長所はコミュニケーション能力があることです!」なんて言っていた過去の自分が恥ずかしいです。伝え方を間違えれば、自分の思っていることは伝わらず、伝えたいこととは違った伝わり方をしてしまいます。自分の伝えたいことだけを一方的に述べてしまうと、そんなつもりはなくとも相手を怒らせてしまったり。なので、自分の意見を伝えるときは、その言い方をされたら相手がどう感じるか、相手にプラスの感情で届けるためにはどう言う伝え方がふさわしいのか、などの「相手の気持ちを考える」ことをした上での言葉選びが重要になってくるのだと本当の意味で理解できました。小学校の時から「相手の気持ちを考えなさい」なんてことはよく聞いていた気がするのですが、簡単そうで意外とできていなかったみたいです。
二つ目は、伝えることを放棄したら何も始まらないないこと。もちろん上手な伝え方が出来るに越したことはないのですが、上手に伝えられないから何も言わないでは意味がありません。下手でもいいから伝えることが大事ですね。必死になって伝わるまで、伝えようとすれば伝わるものなのだと実感しました。伝えるチャレンジをしなければ一生伝え方は下手なままですし、自分が下手だったと言うことにも気づかないかもしれません。まずは行動を起こすことを大事にしたいと思います。
今後も相手に「伝わるまで」を伝えるゴールとして、人生得する伝え方をもっと学んでいきたいと思います。素敵な伝え方をマスターして、より良い塾、より良い先生を目指します!